株式会社フィナンシャルパートナーズ

「 業界雑感 」 の記事一覧


保険会社一社で契約をまとめる理由はあるか

2011年11月13日(日) Written by 舟城 浩

まずは生命保険文化センターの全国実態調査より。

加入時の販売チャネル
(平成21年度「生命保険に関する全国実態調査」)

生命保険会社の営業職員 68.1%
生命保険会社の窓口     1.9%
通信販売            8.7%
郵便局(かんぽ)        2.9%
銀行/証券会社        2.6%
勤務先を通して         3.0%
その他              4.9%
不明               1.3%
保険代理店           6.4%

実に70%の人々が一つの保険会社から
生命保険に加入しています。

本当にそれでいいのかなあと思います。

保険業法の改定により一つの法人で複数の保険会社が扱えるようになったのが1996年。

あれから15年も経過しているのにも関わらず
複数の保険会社を取扱う乗り合い代理店のシェア6%とはかなり低い数字です。

保険会社にはやはり強み弱みがあります。
各保険会社は「うちの営業マンは日本一」「最高の商品ラインナップ」と
うたうでしょうが、すべての商品でライバルに秀でるのは不可能でしょう。

終身保険の返戻率が高い会社。
収入保障保険がずば抜けて安い会社。
医療保険に特徴的な会社。
がん保険の内容が充実している会社。
外貨建て保険が得意な会社。
介護保険だけは得意な会社。

一歩保険会社から離れて眺めてみれば
本当に各社の強み弱みははっきりしています。

これらの違いを十分把握した上で各パーツを自由に組合わせる事が
プランニングをする上で重要なことではないかと思います。

なに、各社を比べるのは面倒くさいですか?

だからこそ優秀なFPを探しましょう(手前味噌)

震度5は地震免責にならずのトンデモ?判決

2011年10月31日(月) Written by 舟城 浩

ちと時間が経ってしまいましたが、先日興味深い判決が出ました。

「地震免責」認めず 保険会社に支払い命令 東京地裁

以下引用↓↓↓
東日本大震災に伴う水漏れで被害を受けたとして、都内に住む男性会社員(36)と
家族が上の階に住む住民の保険会社などに計約141万円の損害賠償などを求めた訴訟で、
東京地裁(小林久起裁判官)は、「マンションの耐震性は比較的高く、
震度5強程度の揺れでは免責条項は適用されない」として、
保険会社に計約117万円の支払いを命じた。判決は20日付。

以前にも書きましたが火災保険には免責事項があります。
今回震災では「津波被害」が対象にならないことが大きな問題となりました。

今回の保険契約は火災保険の個人賠償責任補償特約で、
「戦争や噴火、地震などで生じた損害に対し、
 保険会社が保険金を支払わない」とする免責条項が定められていたんですね。

それを裁判官は「震度5強ぐらいじゃ免責になるような地震じゃないよ」
と勝手に判断した訳でなんだこりゃという印象です。

これだと「これくらいの噴火爆発じゃ免責にならないよ」
「こんな小規模な戦争じゃ免責とかむりむり」

なんて事を裁判所が決めることになりますよね。

勿論契約者側からすれば、保険金が出ることはいいことだとは思いますが、
裁判所がこういった「勝手な」判断をすることには違和感を覚えます。

保険会社は控訴するんでしょうが、これ確定したら保険会社は大変ですね。
消費者金融の過払い利息返済みたいになるんでしょうか。

しかし、最近の裁判、約款の意味が全くないですね。

今後「震度○以上の地震」「噴煙が○キロ以上の噴火」「戦死者○人の戦争」とか
こまかく規定するのかしら…。

契約者にとっては吉報、保険会社にとっては真っ青になる判決でした。

因みにこの裁判の原告って弁護士さんなんですね。
福岡逆養老裁判の税理士さんと似てるケースだなあ。

がん保険に関するくだらない噂

2011年8月29日(月) Written by 舟城 浩

ある芸能人が呟いた一言で、がん保険がなくなるのではないかと
ちょっとした騒ぎになりました。

(以下引用)
生命保険会社に勤める知人が、「最近、ガン保険のCMがなくなったと思わへん?」と。
理由を訊いたら、外資系には共通の資料が回って来て、原発事故後のガンの発症率が上がったので
売り止めがかかってると。
特に0~6歳の子供達の被爆が指摘されてて、北海道~関西圏が汚染地域として指定されてると。

結論からいうとそんな話は全くないです。
大体5ヶ月そこらのデータで保険料に影響を与えるとかありえませんので。

僕はこの呟きをリアルタイムで眺めていたのですが、
最初の反応は、間違いを指摘した冷静なリプライが多かったのに、
次第に賛同リプライが増えていって、最後の方は軽い炎上に。
結局はネットニュースになってしまいました。

この芸能人に「影響力を考えて発言をしろ」という批判は多いですが、
基本的にネットで発言を制限できるものではないですからね。
あくまでも自分で情報を取捨選択する能力が問われます。

ただ今回の一件、炎上度はさほどではなく、
ネット社会における情報リテラシーの向上をちょっとだけ
垣間見ることができたような気がします。

【まとめ】
①保険会社はCMを減らしていない。
②ガンの発症率があがったという確実なデータはまだない。
③保険会社は積極的にがん保険を販売している。
④保険料に影響が出るようなデータはよっぽどのことが
 ない限り数ヶ月で算出されるようなものではない。
⑤外資系生保は足並みを揃えない。
⑥がん保険を販売するための保険会社陰謀説(稚拙すぎ)

ビールと生命保険

2011年5月25日(水) Written by 舟城 浩

生命保険は他の商品と決定的な違いがある事をご存知ですか?

それは、全国どこでもどんなルートで加入しても保険料は同じだということ。

ビールはどうでしょう?

町の酒屋さんよりもジャスコが安いかもしれません。

テレビや冷蔵庫などの電化製品はどうでしょう?

ヤマダ電機で買ったほうが安いでしょうね。

でも生命保険は違います。

どこでも同じ。

なーんだ。

じゃあどこで入っても同じなんだ。

そう本当にそう思いますか?

何故その商品なのか、何故その保険金額なのか、何故そのプランニングなのか?

納得したくありませんか?

そして、この大事な商品の担当が本当にその人で大丈夫ですか?

生命保険販売は、大手も小手も対等に争える稀なマーケットではないかと思います。

保険設計は結果だけを見てはいけません。

是非、その決定に至るプロセスを大事にして下さい。

いきなり商品を持ってくるセールスマンを信用してはいけませんよ。

解約手続きの迅速性

2011年5月18日(水) Written by 舟城 浩

保険会社を評価するにあたっては当然色々なポイントがありますが、

その会社の顧客に対する姿勢が一発でわかる簡単な方法があります。

それは、「解約手続き」。

あなたが保険契約を解約するとき、初めてその会社の本当の姿があきらかになるかもしれません。

オペレーター(以下OP) 「かしこまりました。本日中に解約の書類をご自宅宛てにお送りします」

こんな保険会社は最高ですね。

解約したくなくなってしまうかもしれません。

OP 「ご参考までに、解約の理由をお教えいただけますか?」

こんな質問にも優しい気持ちで答えられますね。

ところが、、

OP 「かしこまりました。では、担当の者から改めてご連絡させていただきます」

あなた「い、いや、書類を送って頂ければ結構です(担当なんか会いたくないよ)」

OP 「お客様、大変申し訳ありませんがそれはできかねます 担当の者からご連絡を・・」

あなた「いえ、忙しいので郵送してください 急いでるんです(勘弁してくれ)」

OP 「では、郵送ご希望の旨を担当に伝えておきますね」

あなた「・・・(それじゃ意味ねーだろ)」

残念ながらこんなやり取りは珍しくありません。

中にはこんなやりとりもあります。

OP 「お客様、契約内容を再度ご説明をさせていただければ気が変わるかもしれません」

   「一度ご訪問させてください」

・・・。

このような事態になる前にきちんと説明をしておきなさいと言いたいところです。

誰だって解約するのに会いたくないですよね。

ある保険会社は、ご連絡を受け付けた時点でその日のうちに解約請求書を送付します。

担当には事後報告です。

勿論そのあとに担当がきちんと内容を説明したら気が変わったというケースもあります。

でも、まずは先に解約請求書を送る。

ここが大事です。

この企業姿勢は素晴らしいと思います。

あなたが加入している保険会社はどうでしょうか?

(勿論、確認するために無理やり解約をすることをお勧めするものでありませんよ)

解約トラブルの対処方法についてはまた別の機会に。