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震度5は地震免責にならずのトンデモ?判決

2011年10月31日(月) Written by 舟城 浩

ちと時間が経ってしまいましたが、先日興味深い判決が出ました。

「地震免責」認めず 保険会社に支払い命令 東京地裁

以下引用↓↓↓
東日本大震災に伴う水漏れで被害を受けたとして、都内に住む男性会社員(36)と
家族が上の階に住む住民の保険会社などに計約141万円の損害賠償などを求めた訴訟で、
東京地裁(小林久起裁判官)は、「マンションの耐震性は比較的高く、
震度5強程度の揺れでは免責条項は適用されない」として、
保険会社に計約117万円の支払いを命じた。判決は20日付。

以前にも書きましたが火災保険には免責事項があります。
今回震災では「津波被害」が対象にならないことが大きな問題となりました。

今回の保険契約は火災保険の個人賠償責任補償特約で、
「戦争や噴火、地震などで生じた損害に対し、
 保険会社が保険金を支払わない」とする免責条項が定められていたんですね。

それを裁判官は「震度5強ぐらいじゃ免責になるような地震じゃないよ」
と勝手に判断した訳でなんだこりゃという印象です。

これだと「これくらいの噴火爆発じゃ免責にならないよ」
「こんな小規模な戦争じゃ免責とかむりむり」

なんて事を裁判所が決めることになりますよね。

勿論契約者側からすれば、保険金が出ることはいいことだとは思いますが、
裁判所がこういった「勝手な」判断をすることには違和感を覚えます。

保険会社は控訴するんでしょうが、これ確定したら保険会社は大変ですね。
消費者金融の過払い利息返済みたいになるんでしょうか。

しかし、最近の裁判、約款の意味が全くないですね。

今後「震度○以上の地震」「噴煙が○キロ以上の噴火」「戦死者○人の戦争」とか
こまかく規定するのかしら…。

契約者にとっては吉報、保険会社にとっては真っ青になる判決でした。

因みにこの裁判の原告って弁護士さんなんですね。
福岡逆養老裁判の税理士さんと似てるケースだなあ。